参照書籍:「 手話・日本語大辞典

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 新 日本語・手話辞典

内容紹介

手話用例10000を収載した国内唯一の手話大辞典。
時代を反映する新しい手話、用例を大幅に追加。表情豊かなイラスト、手話一つひとつを丁寧に解説。手話イラスト名や日本語語彙からも引ける充実した索引。 

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手話×手話ー手話で表現する都道府県(西日本)<東日本>

日本北海道東北関東中部近畿中国四国九州沖縄

 

日本日本
<< 日本 >> ・日本の形を表現しています。


注意:ここでは「県」の表現はつけていません。
県を表現する場合は県名の後に指文字の「け」「ん」などを表現してください。
又は、「官吏(かんり)」を表す「県」でもかまいません。


滋賀・三重・京都・奈良・和歌山

大阪・兵庫

大阪湾の形をあわらした表現のようです。

それで、「近畿地方」を表すようです。

他にも意味として「関西」「湾」という意味でも使います。

※池という手話に似ていますが、手の向きに注意してください。


滋賀  三重  京都 
<滋賀>

楽器の琵琶を表現している。
琵琶法師が「琵琶」を引いている様子を表したもの。そこから琵琶つながりで琵琶湖のある「滋賀」県を意味している。

琵琶法師
<三重>

漢数字の「三」を両手で表し、続いて「重い」という手話を組み合わせて表現しています。

漢数字の「三」は片手で表現することもあります。
三重
<京都>

太陽が西に沈む様子を表現し、西の都「京都」を意味します。

東京の反対、西を2回で「京都」となり、1回で「西」を意味します。

夕日

奈良  <奈良>

代表的な奈良の大仏様を表現しています。
(でも手の形が違うんだよね^^;)

奈良の大仏様

和歌山  大阪  兵庫 
<和歌山>

「和歌山」のなかに「歌」という文字の意味を持って和歌山を表すようです。

この手話には「歌」という意味もありそこからきています。

この手話の後に「山」という手話を付け足すこともあるようですが普通はこの手話だけで「和歌山」を意味しますが、口でも「わかやま」と言います。
和歌山
<大阪>

大阪城を築いた豊臣秀吉の冠(兜?)のかたちあを表したものらしいです。
豊臣秀吉 冠
豊臣秀吉 兜
<兵庫>

兵庫の表現は「兵庫」の「兵」から来ています。

兵隊さんがライフル銃を肩に担ぐときの途中のしぐさですね。
担いだ状態を「担う」といいます。
「担え~銃(になえ~つつ」のときに行う動作です。

この手話には「兵・軍・軍人・軍隊」という意味もあります。全体に兵隊に関連した表現だといえます。「飛行機」+「兵」=「空軍」
担え銃担え銃2(チャップリン)

手話実用ハンドブック 実用手話ハンドブック

中国地方

中国地方

中国だけだと中華人民共和国との違いがわからなくなるので「中国地方」と表現しています。
(国としての中国は違う表現があります。)

鳥取・岡山・島根・広島・山口

手話の「中」と「国」「地方」

「中」は漢字の中の形を表現しています。

「国」は日本と同じ手話のように見えますが、水平に動かします。
(区別しないこともあります)

「地方」という手話はいくつかありますが、ここではこぶしを握った状態の表現です。
他にはこぶしの部分を手のひらを上にしたり下にしたりした表現があります。

他の意味として「地方」「地区」「地元」「コンパス」という意味があります。

※手のひらを下に向けて表現すると時計や時間と言う手話と一緒に見えます。


鳥取  <鳥取>

手話は、「鳥」と「取る」で「鳥取」を意味します。
「鳥」だけの表現でも「鳥取」という場合もあります。
一般的には「鳥」+「取る」で表現されているようです。

「鳥」は鳥のくちばしを表現しています。
ちなみにこの表現は小鳥を表すときに用います。大きい鳥を意味するときには鳥の羽ばたきをまねします。

「取る」は物を取るしぐさです。
小鳥鳥取県

岡山
動作:閉じた手のひらを2回続けて開きます。
<岡山>

岡山県名産のイグサを原料にして筵(むしろ)を編む様子を表している。

又、紙漉き(かみすき)の様子を表す。

い草筵編み機

広島  <広島>

広島県の宮島にある「厳島神社」の海の中に立つ鳥居の形を表現しています。

広島県 厳島神社 鳥居

島根  <島根>

手話表現の「島」と「根」を合わせて表現する。

島

木の根

山口  <山口>

手話表現の漢字を表す「山」と「口」を合わせて表現します。

山は山の形で表現

口は口の周りを示し、口を意味します。

会社で使う手話 会社で使う手話―仕事の基本を手話で学ぼう (ユニバーサル手話シリーズ (3)

四国地方

香川・徳島・愛媛・高知

指文字の「ヨ(4)」を使って、一つの島に4っの県があることを表現しています。

他にも左手の甲に指文字のヨでなぞるような表現もあります。(手刀で切るような感じです)左手の甲は上を向いています。手の平は下。


徳島  愛媛  高知 
<徳島>

現在では「なるほど」という手話だけで「徳島」を意味するようです。
徳のイメージ「なるほど」という手話を用いますが「納得」という意味なので「得」という漢字を「徳」に当てて表現しているとの事。

他にも徳川家康の「徳」のイメージである。その徳川家康の「あごひげ」と「島」を合わせた手話表現もあります。
徳川家康
<愛媛>

愛らしい女の子を意味しています。

小指を女性と見立て、かわいがる様子ですね。
かわいい
<高知>

高知名物の鰹節を削る様子です。

他にも「高い」という手話と「知る(わかる)」という手話表現を組あわせて表現することもあります。(今はこちらが主流?)

鰹節
鰹節削り器

香川 <香川>
川

手話は、香りと漢字を表す「川」を組み合わせたものです。

表現するときに注意することは「香り」なので表情に気お付けてください。
しかめた顔の表情では「匂う」とか「臭い」という意味になってしまいます

実用手話辞典 ひと目でわかる実用手話辞典

九州地方

福岡・大分・佐賀・長崎・熊本

宮崎・鹿児島・沖縄

指文字の「ク(9)」を手のひらにおいて小指側から親指側へ湖を描くようにして移動させます。

「9」と手のひらで九州を表現しています。

他にも手話での数字の「9」と漢字の「州」で「九州」として表現することもあります。


福岡  大分  熊本 
<福岡>

この手話は「帯」というもので博多帯から来たイメージを表現した手話ですね。
ということで他にも「博多」という意味でもあります。
手の形は親指と人差し指で表現するほかに全部の指を開いて表現することもあります。
博多帯
<大分>

手の甲をつっかって表現します。九州での大分県がある場所を表現しています。手のひらを水平で表現することもあるようですが分りにくいので見えるようにやるのが普通のようです。

九州大分
<熊本>

熊本の手話は熊本城主の「加藤清正」が付けていた鎧に描かれていた大曼荼羅(おおまんだら)模様を表しています。

加藤清正の鎧

佐賀 <佐賀>大隈重信

佐賀県出身者の「大隈重信」が創設した早稲田大学の大学帽子の房を表したものです。



長崎
<長崎>

手話表現の「長い」と「崎」を組み合わせたものです。
「崎」は岬の形を表した手話表現で人名や地名を表すときに使います。
他にも長崎の原爆祈念碑でもある像の形をまねることもあります。
岬長崎原爆祈念碑

宮崎  <宮崎>

神社の屋根の形の「宮」と「崎」を合わせた表現です。

神社屋根岬

鹿児島  沖縄  那覇 
<鹿児島>

鹿児島の「鹿」の角をイメージした手話表現です。

片手使って表現することもあります。
場合日よっては「島」という手話をつけることもあるようです。

鹿
<沖縄>

沖縄独特の舞踊「ユンタ」の髪飾りを表現したものです。

同じ位置で片手でひねるように表現することもあります。

ユンタ
<那覇>

那覇の手話表現は沖縄の県庁所在地が県の中心であることを示しています。

沖縄県の中心を示しているのではありません。
(那覇は南にありますからね^^;)

沖縄県庁
沖縄県庁

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